資金繰りに困り売掛債権を現金化しようと思い、いざファクタリングサービスを利用しようと決めると次に気になるのは「利用手数料」ですよね?ファクタリング手数料は適正なサービスを利用しないと最大でおよそ20%以上もの差が出てしまいます。数百万の20%の差ですからかなり大きな金額を損してしまいます。このページではファクタリングの手数料について分かり易く、丁寧に解説しております。
またファクタリングの窓口が選んだ手数料の安いファクタリングサービスもご紹介しておりますのでぜひ最後までご覧下さいませ!
このページで分かる事
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ファクタリング手数料の基礎知識
それでは初めにファクタリング手数料の基礎知識についてご説明いたします。
ファクタリング手数料とは
ファクタリングの手数料は利用するファクタリングの種類と売掛先の信頼度と信用力で大きく変わります。最も利用されている2社間ファクタリングで10%~30%、3社間ファクタリングで1%~10%とファクタリング会社により表記方法が様々で手数料の割合も幅が大きいのが特徴です。なぜ手数料の幅が大きいかというと、もちろんファクタリング会社の利益を取る為の戦略もありますが、売掛先の信用力や売掛金の内容により変動します。当然信用力の高い売掛先などは信頼度も高いので手数料が安く済みます。
手数料が決まるポイント
- ファクタリングの種類
- 売掛先の信用力
- 売掛債権額
- ファクタリング会社の利益
- ファクタリングの利用実績
手数料が決まるポイント①ファクタリングの種類
ファクタリングの種類により手数料は大きく変わります。ファクタリングには「買取型ファクタリング」と「保証型ファクタリング」に分類されそれぞれの中でも種類があります。同じ買取型ファクタリング・保証型ファクタリングでも種類により手数料が変わりますので利用する前にはどのファクタリングが良いか検討する事をおすすめします。ファクタリングの種類に関しては詳しく説明しているページ(【徹底解説】ファクタリング種類と特徴が5分でわかる!)がございますので参考にしてみてください。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングでは手数料が大きく変わります。
一番利用されているファクタリングは2社間ファクタリングですが手数料が高いため3社間ファクタリングの利用ができないかなど利用前によく検討する事が必要になります。もう一度ファクタリングの種類を確認しましょう。
手数料が決まるポイント②売掛先の信用力
手数料を決める大きな決め手が売掛先の信用力です。2社間ファクタリングと3社間ファクタリングであれば取引先にも了承する必要のある3社間ファクタリングの方が手数料は低いですし、買取ファクタリングの中でも医療系のファクタリングであれば取引先が国なので回収不能という事は極めて起こりにくいので信用力が高いという事で手数料は低くなります。すぐに現金が必要な場合や融資を受けずに利用できるファクタリングですが手数料の幅が大きいからこそ、ファクタリングの種類を知りどのファクタリングを利用するかを経営者が判断する必要があります。
信用力の高いファクタリングが手数料を安くするポイントになりますのでファクタリングの種類を知り御社に適したファクタリングを利用しましょう。
医療系のファクタリングなどは売掛先が国など信頼度が超高い所は手数料が安い!という事になります。
手数料が決まるポイント③売掛債権額
ファクタリングの売掛金の金額により手数料の割合も変わります。売掛金が高ければ高いほどファクタリング会社も利益が多く出る為手数料を安く抑える事ができますが売掛金が低ければ手間が同じでも利益が少なくなる為売掛債権額が高いほど手数料は低く設定されます。
手数料が決まるポイント④ファクタリング会社の利益
手数料はファクタリングの会社の利益になるので各社戦略がありそれぞれ表記の仕方などが異なります。前項目でもお伝えした通り売掛金額が高ければファクタリング会社に残る利益も多くなりますから手数料を安くしてでも取扱いした案件となります。売掛金額が高い案件に関しては集客の手段の一つとして手数料の値引きなども行っている会社もあります。
手数料の表記の仕方や手数料の内訳に関してもファクタリング会社によって違いがあるので何社かに連絡してみて納得の上で取引を行いましょう。
手数料が決まるポイント⑤ファクタリングの利用実績
ファクタリングの手数料は利用実績によっても変動します。ファクタリング会社にとっては初回の利用より何度か利用している実績のある会社の方が回収不能のリスクも少なく安心して取引できるからです。
ファクタリング利用時の諸経費について
ファクタリングの諸経費に関してはファクタリング会社により手数料に含まれている場合と別途請求される場合があります。諸経費に関しては必要な経費ですので支払いが必要になりますが明細などで確認しなければ項目ごとの金額がわからないので手数料に含まれている場合でもファクタリングを利用する前には確認する事をおすすめします。
ファクタリングの会社にもよりますが手数料の他にも諸経費が発生する場合もありますので利用前に手数料の中に諸経費が含まれているか含まれていないか等ファクタリングを利用する前に確認しましょう。
ファクタリングの諸経費内訳
- 事務手数料
- 着手金
- 債権譲渡登記費用(ファクタリング会社により不要の場合もある)
- 印紙代
- 振込手数料
手数料の他に発生する諸経費が思ったよりたくさんですね!事務手続きなどを代行してやってもらうのでしょうがない部分ではありますが知らずに利用すると実際に入金された時に驚きますのである程度は頭に入れた状態でファクタリングを利用しましょう。
諸経費項目 | 諸経費相場 |
---|---|
事務手数料(審査手数料) | 0円~1万円程度 |
着手金 | 0円~3万円程度 |
債権譲渡登記費用 | 8万~10万円程度 |
印紙代 | 2万円前後 |
振込手数料 | 0円~1000円程度 |
債権回収後に抹消する為の事務代行料 | 1万~5万 |
事務手数料
ファクタリング会社によって呼び名は様々ですが、事務手数料は審査手数料などという呼び方もされます。
着手金
依頼を受けたファクタリングの案件に着手する際に発生するものです。近年着手金無料のファクタリング会社が多くなっています。
債権譲渡登記費用
債権の二重譲渡防止の為に債権譲渡登記所に登記をする為のものです。第三者に証明する事ができるので一つの売掛債権を他のファクタリング会社で取り扱う事ができなくなります。2社間ファクタリングを利用する際には原則必要となる経費です。
印紙代
債権譲渡契約が発生した際に契約書に添付する印紙代です。印紙税の対象となりますので必ず必要となる経費です。
振込手数料
ファクタリング会社からの入金の際にかかる振込手数料です。ファクタリング会社により無料のところもあります。
債権回収後に抹消する為の事務代行料
ファクタリングの取引が完了した後に債権譲渡登記を抹消する必要があります。その際に必要な経費となりますがファクタリング会社に代行で行ってもらうための事務手数料になります。会社によりかかる手数料に幅があります。
諸経費に関しては全ての項目が発生するわけではないという事と、他の名目での経費が発生する場合があるので利用前に必ずファクタリング会社に確認するようにしましょう。
諸経費全てをひっくるめて手数料と呼ぶファクタリング会社もあります。事前にどれぐらいの手数料や経費がかかるかは必ず確認しましょう。
ファクタリング手数料の計算方法
ファクタリングの手数料の計算方法
売掛金 × 掛け目 × 手数料 - 諸経費 = 入金額
ファクタリングの手数料の計算方法で切り離せないものが「掛け目(掛目)」と呼ばれるものです。ファクタリングの会社が手数料を決める際にはファクタリングの種類や売掛先の信用力により手数料が変わります。その際担保となる売掛債権の価値を評価する際に使われる比率が手数料の計算の際に使われます。なお売掛債権金額から掛け目の分を引いた金額(保留金)はファクタリング会社へ売掛金が入金されたのち利用者へ返金されます。
掛け目とは?
掛け目は一般の生活ではあまり耳にする言葉ではありませんが、信用取引などで担保の価値を評価する際の比率の事です。ファクタリングの会社が売掛債権を買取する際は掛け目の比率も手数料の計算の際に参考にされます。未回収リスクが高ければ掛け目は掛け目は低く設定され、未回収リスクが低ければ掛け目は高く設定されます。売掛債権金額から掛け目分を引いた金額(保留金)は最終的に売掛金がファクタリング会社へ入金された後利用者へ返金されますので保証金と考えてよいです。
ファクタリング会社が回収リスクを判断して掛け目の設定をするという事ですね?
そうです!例えば、回収リスクを考慮したうえで設定された掛け目(売掛債権の価値の比率)が80%の場合には 売掛金×80% の計算式で計算され、それに対してのファクタリング手数料がが加算され利用者への入金金額が決まります。
単純に売掛金から手数料が引かれた金額が入金されると思っている方は入金額を見てあれ?と思うかもしれませんが最終的に掛け目分は売掛金をファクタリング会社へ入金すれば返金されるのでご安心を!
ファクタリング 手数料 消費税
ファクタリングの手数料には消費税はかかりません。金融取引の際の債権の売り買いの手数料は非課税とされているからです。
ファクタリング手数料には違法な割合はある?
ファクタリング自体は違法な資金調達方法ではありませんが一部の会社でファクタリング会社を装った悪徳業者が存在するのも事実です。40%前後~50%もの法外な手数料を要求されます。また見かけの手数料はファクタリング会社より安いものを謳い経費手数料で違法な金額を要求したりされますので、ファクタリングを利用する際は手数料が安いからといって安易に契約をしないようにする事が大事です。
注意ポイント
- 安すぎる手数料表記をしている会社は注意が必要
- 契約書が口約束にならないように契約書を通じて契約をしっかり交わす
- 契約書に「債権譲渡契約(売買契約)」と記載されているか確かめる
- 給与ファクタリングは危険なので使わない
お金の工面をしている時は視野が狭くなりうまい言葉に騙されやすいので注意が必要です。
ファクタリングの窓口でもファクタリングの注意点を説明していますので利用前に確認しましょう!
ファクタリング手数料の相場や事例
ここではファクタリングの手数料の相場や事例をご紹介いたします。
ファクタリング手数料の相場について
ファクタリングには「買取型ファクタリング」と「保証型ファクタリング」と大きく2種類に分かれます。それぞれ目的が違いますので手数料の相場にも違いがあります。
買取ファクタリングの手数料の相場
ファクタリング種類 | 2社間ファクタリング | 3社間ファクタリング | 注文書ファクタリング | 医療報酬ファクタリング |
---|---|---|---|---|
手数料相場 | 10%~30% | 1%~10% | 12%~35% | 1%~2% |
手数料の相場が一番高いのは利用者とファクタリング会社でのみ取引を行う2社間ファクタリングです。
保証ファクタリングの手数料の相場
ファクタリング種類 | 保証ファクタリング | 国際ファクタリング |
---|---|---|
手数料相場 | 2%~15% | 1%~2% |
ファクタリング手数料の事例
ファクタリング手数料の事例
項目 | 事例条件 |
---|---|
売掛債権額 | 800万円 |
ファクタリング種類 | 2社間ファクタリング |
掛け目 | 80% |
手数料 | 18% |
諸経費 | 3万 |
事例入金額事例
- 売掛債権 8,000,000円 × 掛け目 80% = 6,400,000円
- 6,400,000円 - 諸経費 30,000円 = 6,370,000円
- 6,370,000円 × 手数料18% 1,146,600円= 5,223,400円
- 入金額 5,223,400円
ファクタリング会社へ売掛金が入金されると売掛金 8,00,000円 から掛け目分 6,400,000円 を引いた 1,600,000円は返金されますので実質売掛債権金が 8,000,000円 ある場合は最終的には 6,823,400円 の入金となります。
掛け目分が返金され最終的には売掛金額の 8,000,000円 より 1,176,600円 目減りされてしまいますがファクタリングの目的が時間に迫られた資金調達なので手数料はしょうがないと考えないとだめですね。
先程もお伝えしましたが手数料の表記や掛け目の計算方法などはファクタリング各社違いがあります。利用前には必ずファクタリング会社へ問合せするようにしましょう!
ファクタリング手数料を安くするコツ
コツ①手数料の安いファクタリングサービスを利用する
手数料の安いファクタリングサービスを利用するには目的を明確にしてファクタリングの種類を知る事が重要です。資金調達が目的であれば「買取型ファクタリング」、保証が目的であれば「保証型ファクタリング」を利用します。資金調達が目的の場合であれば買取型ファクタリングを利用する事になりますが買取型のファクタリングでも種類がありそれぞれで手数料が変わりますのでよく検討してから利用する必要があります。
コツ②3社間ファクタリングを利用する
資金調達が目的の場合は医療系などのファクタリング以外であれば「2社間ファクタリング」か「3社間ファクタリング」を利用する事になります。2社間ファクタリングの手数料相場 10%~30% に比べ、3社間ファクタリングは手数料相場 1%~10% と手数料を安く利用する事が可能です。2社間ファクタリングは取引先に知られる事がないのですが、3社間ファクタリングは取引先に通知と了承を得ないとファクタリングが利用できないので未回収のリスクが極めて低いという判断での手数料設定となります。ファクタリングのメリット・デメリットでも詳しくご説明しておりますので2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いについて理解の上ファクタリングを選ぶ必要があります。
ファクタリング種類 | 3社間ファクタリング | 2社間ファクタリング |
---|---|---|
手数料相場 | 1%~10% | 10%~30% |
取引先に通知する必要はありますが手数料を安くするコツは3社間ファクタリングを利用する事です!
コツ③信用度の高い売掛先の債権でファクタリング申請する
ファクタリングを利用しようとする時に複数の売掛債権をお持ちの場合は信用度の高い売掛先の債権をファクタリング会社へ申請した方が手数料を安く抑える事ができます。同じ金額の売掛債権を持っていても信用度によって手数料が変わりますのでより信用度の高い売掛債権を申請しましょう。
項目 | 信用度の高い債券 | 信用度の低い債券 |
---|---|---|
手数料相場 | 低い | 高い |
ファクタリング会社としては未回収のリスクを防ぐため信用度の低い案件は手数料も高く設定しています。
お金が絡む事では信用力は本当に大事ですよね!
ファクタリング手数料が安いおすすめサービスご紹介
ファクタリング会社で手数料の安いおすすめの会社をご紹介いたします。
2社間ファクタリング
ネクストワン
【ネクストワン】の2社間ファクタリングの手数料は5%~となっており「業界最安水準」となっております。
株式会社エスコム
【エスコム】の2社間ファクタリングの手数料は5%~12%となっており最大手数料が明確になっているので安心です。
項目 | ネクストワン | 株式会社エスコム |
---|---|---|
目安手数料 | 5%~ | 5%~12% |
2社間ファクタリングの手数料は3社間ファクタリングよりも高く設定されている為、2社間ファクタリングの手数料の記載を明確にしていないところが多いです!
資金繰りで時間がないのは承知ですが、やはりファクタリングを利用する前には事前に連絡を入れて手数料の確認をしましょうね!
3社間ファクタリング
株式会社No.1
【ファクタリングなら株式会社No.1】の3社間ファクタリングの手数料は1%~と「業界最低水準の手数料」となっております。
PAYTODAY
【PayToday】の3社間ファクタリングの手数料は1%~で初期費用や月額費用が完全無料となっております。
項目 | 株式会社No.1 | PAYTODAY |
---|---|---|
目安手数料 | 1%~ | 1%~ |
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングでは各社手数料に差が出ますので何のファクタリングを利用するかによって連絡するファクタリング会社も変わります!
経費などの計算方法などは各社違いますのでやはり最低3社には連絡を入れて見積りを出してもらった方が良いですね!
ファクタリング手数料の会計処理について
資金調達が目的で行うファクタリングですがファクタリングは「融資」ではありません。ここでは税務や会計上の処理などに関してご説明いたします。
ファクタリング 手数料 税務
ファクタリングは「非課税」です。
ファクタリングの非課税の取引
- ファクタリングの債権譲渡代金
- ファクタリングの手数料
ファクタリングは「金銭債権などの譲渡」にあたるため、非課税の取引となります!
ファクタリング 手数料 仕訳・勘定科目
買取型ファクタリングと保証型ファクタリングでは仕訳方法・勘定科目が異なります。さらに買取ファクタリングでも2社間ファクタリングと3社間ファクタリングでは仕訳方法・勘定科目異なります。ここでは一番利用の多い2社間ファクタリングの会計処理についてご説明いたします。
売掛金発生時の仕訳
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|
売掛金 | 1,000,000円 | 売上 | 1,000,000円 |
ファクタリング契約時・入金時の仕訳
契約日と入金日が異なる場合
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|
普通預金 | 900,000円 | 未収入金 | 1,000,000円 |
売上債権売却損 | 100,000円 |
契約日と入金日が同日の場合
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|
普通預金 | 900,000円 | 売掛金 | 1,000,000円 |
売上債権売却損 | 100,000円 |
売掛金の入金があった時の仕訳
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|
普通預金 | 1,000,000円 | 預り金 | 1,000,000円 |
ファクタリング会社へ返金した時の仕訳
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|
預り金 | 1,000,000円 | 普通預金 | 1,000,000円 |
上記の仕訳は2社間ファクタリングで売掛債権が100万円の時の例です。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングは同じ買取型ファクタリングですが仕訳方法が異なります。
まとめ
ファクタリングの手数料はファクタリング各社で違いがありますし経費などの表記の仕方も違います。手数料が安いからといってすぐに利用するのではなく数社へ連絡して納得のいく手数料でファクタリングを利用する事が大事になります。
ファクタリングの手数料のまとめ
- ファクタリング手数料を安くするコツがある
- ファクタリング手数料が安いサービスがある
- ファクタリングの手数料はファクタリング会社数社へ連絡した方が良い